近年、子どもの読書離れ、若者の活字離れの問題が挙がっている。その要因の背景には様々な環境変容による理由があると考えられる。

 

読書が大きく影響するのはもちろん幼少期で、子どものころから本を読むということは、コミュニケーションの芽生え、自己の形成、心の成長、生き方や考え方を学べる大事な道具である。

本を通して自己が確立していく過程は、大人よりの子どものころの時期がより人格形成に影響を与える。

 

現在の子どもたちは幼い頃から、テレビ・パソコン・ゲーム機・携帯電話など情報を取得する上で便利な機器に囲まれている。それによって本に触れる機会が減少している。また「読まない」のではなく「読ませない・読めない」生活環境が構成されているからである。

 

若者の活字離れという問題と、そもそも今まで本というのに触れてこなかったという要因がある。

 

 

このように本を読み始めること、つまりブックスタートは人それぞれである。もちろんブックスタートが早く、子どものころから読書し始めるほうがよいが単純に強制すればいいという問題ではない。

強制によるブックスタートは逆に悪影響を与える場合がある。ではブックスタートはどのような時期に、またどのような方法が効果的なのかを研究して検討していく。

 

 

  1. 1.         ブックスタートとは

ブックスタートという言葉には様々な意味で使用される。まだ確立した言葉ではない。

 

このブックスタートはイギリスの言葉で、意味はわからなくても、子は親の声を聞き、色とりどりの絵を目で観ることで愛情を感じたり、感性を磨いたりできるという考えの取り組みである。しかし、ブックスタートは色んな意味を含んでいる。

 

ブックスタートは識字率低下などの問題の対応策として1992年英国で始まった。赤ちゃんと親が絵本を開き、心のふれあうひとときを持つきっかけを作る活動である。

0歳児検診なども実施されている。

 

また、まだ字を読むことや、ことばの意味をすべて理解することはできない赤ちゃんも、「絵本を読む」のではなく、大好きな人と一緒に、その楽しいひとときを「分かち合う」という環境が大事という関心から生まれた。

ブックスタートのもうひとつに本を読み始める時期という意味がある。これは誰かに強制されて本を読み始めたのではなく、自分から読書を始めた時である。どちらの意味にしろ「本を読む」という行為は成長過程にとても重要な存在である。